やってくる/画像詩



正反対の2つのロビー
出発ロビーと到着ロビー。空港にある2つのロビーを満たす感情はまさに正反対。漂う空気までもが違って感じられます。
別れを惜しむ出発ロビー。目を向けると、中年夫婦が一人の青年を見送っています。息子さんでしょうか。紙袋を提げた彼の姿が見えなくなるまで、手荷物検査へと続く通路をじっと見つめています。
空港での別れは駅での別れと重みが違います。また会えるだろうという望みのこもった別れに対して、空港での別れは二度と会えないかもしれない決意を含むもの。出発までの時間を惜しむ別れになるのは必然です。
逆に到着ロビーはこの上なく明るい雰囲気に包まれます。会えなかった時間を埋めるべく今か今かと待ち焦がれる。探している人を見つけた瞬間、迎える者、迎えられる者に満面の笑みが浮かびます。
この詩の少女もきっと同じ気持ち。ぶっきらぼうな言葉遣いだけど、大切な人がやってくるのを心待ちにしています。到着ロビーでの喜びに満ちた表情が想像できますね。
